ちょっと面白いニュースがあったので紹介してみたりとか。
名古屋大クラウドファンディング開始
名古屋大学がクラウドファンディングを開始しました。内容としては古文書の保存やアメフト部の海外遠征にかかる資金の調達、英語ディベートやEVマシンの絡みの資金調達などです。
大学として資金調達にクラウドファンディングを用いるのは初めての試みじゃないでしょうか。これ結構面白いことだと思うんですよね。
活動資金調達
国立大学は税金を用いて運用されていますので、資金難の研究室やプロジェクトが結構あるようです。それらがクラウドファンディングを通して資金調達を行い、活動資金を得られたら良いことだと思いませんか?
資金難によって潰えたプロジェクトって結構な数があると思います。それらの中には我々一般人にとっても有益なプロジェクトだってあったでしょう。しかし、クラウドファンディングがうまいこといけばそういったプロジェクトも減るでしょう。
また資金集めに成功するプロジェクトであれば我々一般人から見て魅力的な、将来役立ちそうな案件でしょう。出資者達にまったく関係のない分野では出資してくれませんからね。ということは一般人に有益プロジェクトがどんどん進んでいき、結局のところ社会が豊かになっていく、と。
名古屋大のは寄付型
さて、今回の名古屋大学が行っているプロジェクトは寄付型の案件となります。寄付型の案件は基本的には出資者に対しての大きなリターンはありません。ただ、今行われているプロジェクトでは小さな見返りとして記念品が貰えたり、関係する場所に名前が掲載されたりとかそんなリターンがあるようです。
面白いのが古文書を後世に残すプロジェクトのリターン。3,000円寄付すると2年間名古屋大学の中央図書館を利用する権利が貰えます。大学図書館なので専門書籍が揃っているでしょうし、関係分野に興味ある方には嬉しい特典ですね。また、大学ならではの特典であり面白いと感じさせてくれる部分です。
乞食じゃんとか言われてるけど。。
「なんの見返りもなくてただの乞食じゃん」とか「たかりじゃんww」という意見を多数見かけました。
クラウドファンディングは日本だとKickStarterやIndieGoGoなどで火が付き、出資するとガジェットを貰えるということで有名になりました。いくらか払うとスマホや何かが貰えるというヤツですね。
ここでクラウドファンディングの意味を勘違いする人が続出しました。「お金を払って購入する」ものだと勘違いする人が続出したんです。だから紹介サイトでは「あくまで出資であり、プロジェクトが破綻することもあります」みたいな注意書きがされるようにもなりましたね。その延長で「出資したら見返りがあるのがクラウドファンディング」という勘違いが広まってしまっている感があります。
元々の意味としては「インターネットを通じて群衆(crowd)から資金調達(funding)する」というものです。つまり見返りなんてなくてもいいし、あってもいいという性質の行為なのです。出資者にリターンがあるのは、そのほうが出資を集めやすいからというだけです。
今回の件のように誤った認識を元に非難、されるというのはちょっと悲しいところではあります。
まとめ
今回の名古屋大学の試みは新しく、非常に興味深いものです。年々変化する社会の中でクラウドファンディングという新しい仕組みを用いる柔軟さ。既存の凝り固まった概念にとらわれず、利用できる新しい仕組みは積極的に利用してみようという気概が感じられます。見習いたいものです(∩´∀`)∩
以下、2018年3月末現在で動いているプロジェクトのリンクになります。大体3,000円くらいから寄付できるので興味ある方は覗いてみてくださいね(∩´∀`)∩
コメント